常陸国の小田氏一族の城である成田市滑川の菊水山城跡(滑川城跡)へ。
山城の趾ちは、観音様の霊水が湧き出していると伝わる「菊水井」の遺構が遺されている。
本来、周辺一帯は、千葉氏一族の勢力圏であるが、ここだけ、小田氏の飛地となっている。
菊水山城跡の隣には、坂東三十三札所・滑河山龍正院があり、小田将治が開基したと伝わる。
何故、城名に菊水の名が付いたかは不明だが、南北朝当時、小田氏が南朝方であり、東国へ赴任した北畠親房が立ち寄った可能性などもあり、まだまだ研究の余地の多き史跡である。
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