南朝忠臣殉難者墓所の十三塚

茨城県稲敷市神宮寺にある南朝忠臣殉難者墓所の十三塚へ。

南北朝時代の延元三年(1338年)、北畠親房卿等が伊勢の大湊から兵船にて奥州に下向せるおり、伊豆沖で台風に遭い当地に漂着し、稲敷の神宮寺城に篭城した。
その際、親房卿は、近郊の名主から兵糧の助けを得たが、常陸の守護・佐竹義篤軍に攻められ、阿波崎城を経て小田城に移った。
その際、神宮寺近郊の名主13名は親房卿に加勢した罪により、佐竹義篤勢に斬首された。
十三塚はその時に処刑された名主らの供養塚であり、今も地元の方々によって大切にお祀りされ、現在に至るまで毎年11月18日に、近隣の神宮寺にて名主らの慰霊供養が行われている。